赤松分収造林地整備-社員ボランティア-
今年も4月24日(土)にみなかみ町にある赤松分収造林で社員ボランティア作業が実施され、カポニー産業・和漢薬研究所両社から総勢40名の社員が参加いたしました。松寿仙の原料生薬の一つ「アカマツ葉」は主に長野県内の国有林から採集しておりますが、将来的にも純系赤松葉を確保し続けるために、平成6年・平成8年に群馬県新治村(現・みなかみ町)の国有林に林野庁と「赤松分収造林契約」を結んで赤松林を整備しております。契約時に1ヘクタール当たり8,000本の赤松苗木を植林しましたが、成長を観察しながら下草刈りや、枝打ち、間伐といった「手入れ」をしないと健全な森林に成長しません。そこでその一環として毎年、カポニー産業・和漢薬研究所両社から希望者を募り、ボランティア作業を行っています。
-参加者の感想文 社員ボランティアに参加して-
平成22年4月24日、群馬県みなかみ町の赤松分収造林地で行われたボランティアに参加させていただきました。4月下旬にもかかわらず、雪が舞う場面もありましたが、概ねは晴れて山歩きにはまずまずの天気でした。予定地に到着後は5班に分かれて作業の始まりです。整備は赤松の枯れ枝打ちを中心に、ハチ退治用ワナの液交換、造林地境界杭の確認を行い、私は剪定鋏とナタで松の枯れ枝や絡みついたツル植物を切り落とす作業を担当しました。初めての作業と慣れない山登りに戸惑い、最初はスイスイと急斜面を登っていく先輩方の後を追いかけるのに精一杯でしたが、しばらく続けていると作業の合間にもそこここに、伸びているタラの芽を見つける余裕もでてきました。また、山に分け入っていくと、同じように生えている木々も実際には幹の太さや葉の茂りに差があることに気付きました。適度な間伐や下草払いによる栄養分や日照の確保が松林の成長に大きく影響すること、自然の恵みといえども手間隙かけた管理によって初めて手に入るものだということを知り、短い時間ながら貴重な体験をすることができました。今後このような機会をいただけたら、積極的に参加していきたいと思います。