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工場だより

2025

05.12

和漢薬研究所だより 2025年5月

 弊社発行の健康情報誌「主治医」に掲載されている「和漢薬研究所だより」をお届けします。
 今月は、笹の効用の記事です。


 笹は、昔から人々の生活に欠かせない存在として重用されてきました。寒さに耐えぬき青々とした葉を保ち続ける強い生命力を持ち、古代中国では鳳凰が60年に一度だけ成る竹や笹の実のみを食すと伝えられていたことから神事に用いられ、日本でも縁起物として家紋や着物の紋様などに用いられてきました。また笹の葉は抗菌・防腐作用もあり、笹団子や笹寿司などにみられるように、冷蔵庫のない時代に食物を日持ちさせるための知恵としても使われてきました。


 笹の薬効について、日本漢方復興の大家・故 大塚敬節(おおつかよしのり)先生は「漢方では笹を竹葉ちくようと呼び、“熱を下げ、炎症を消し、せきをとめ、毒を解し、筋肉のひきつれるのを治し、気が上にのぼるのを鎮め、悪性の腫物を治し、口渇をとめ、嘔吐出血を治し、殺虫の効がある”と『神農本草経』に載っています。また、民間薬としても色々な病気に笹が用いられています」とおっしゃっていました。『神農本草経』は、中国の漢~後漢の時代に書かれたといわれる書物で、笹は中品ちゅうほんとして掲載されています。
 松寿仙は大塚先生達のお力添えのもとに創薬され、日本国内の高地で育ったクマザサ葉の有効成分を抽出して作られています。大自然の力をたくさん受けて育った笹のめぐみに感謝し、皆さまに健康をお届けできるよう、自然薬・松寿仙づくりに邁進していきます。