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工場便り

2020

08.07

和漢薬研究所だより 2020年8月

弊社発行の健康情報誌「主治医」に掲載されている「和漢薬研究所だより」をお届けします。
今月は、自社栽培しているムラサキ(紫根/シコン)のご報告です。


赤城工場では、自然薬の原料生薬の自社栽培に取り組んでいます。そのうちの一つ、ムラサキ(生薬名:シコン)が6月中旬から7月にかけて花の見ごろを迎えます。当社自然薬の紫華栄とジュンキコウに使用されています。


名前は「ムラサキ」ですが、白く小さな花を咲かせます。その名前の由来は根の色からで、根は乾燥させると深く濃い紫色になります。生薬の効能としては、抗炎症作用、殺菌作用などがあり、昔から民間療法でも解熱・解毒・皮膚病や火傷などで用いられてきました。


ムラサキ栽培の歴史は古く、奈良時代から江戸時代末期にかけて、薬のほかに染料用として育てられてきました。しかし、元来涼しく水捌けの良い地を好むために自生は希少で、栽培も難しいことから、今では絶滅危惧種に指定されるほどになってしまいました。


当社では、2005(平成17)年から本格的に試験栽培を開始し、現在も赤城工場圃場で試行錯誤を繰り返しながら栽培を続けております。また、近年では北海道当別町や宮城県加美町のご協力をいただき、委託栽培をお願いしています。
国内生産100%でより良い品質の生薬ができるよう、今後も取り組んでまいります。

2月に播種したムラサキは、11月に収穫したのち根を乾燥させて使用します